「JR東日本E721系電車」の版間の差分

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== 経歴 ==
== 経歴 ==
 2007年3月18日に開業する仙台空港鉄道仙台空港線(名取〜仙台空港)の建設事業では、仙台空港アクセス線として名取駅を介して仙台〜(東北本線)〜名取〜仙台空港で直通運転が計画されており、JR・仙台空港鉄道両社共通車両の増備が必須であった。<br>
 また仙台地区でも車両の置き換えが急務であった。1989年〜1992年には3ドアセミクロスシートの[[JR東日本719系電車|719系]]が、1994年〜2001年には3ドアロングシートの[[JR東日本701系電車|701系]]が導入されたが、依然として国鉄から継承した'''455系・457系'''(急行形電車)、'''717系・417系'''(近郊形電車)が多用されていた。これらは2ドア(一部はデッキ付き)であり、ラッシュ時に乗降時間超過による列車の遅延が頻発したことに加え、老朽化の進行により取り替えが見込まれていた。また719系・701系含め各車は地方線区に多く採用されていた「共用ホーム」(高さ920mm)・「客車用ホーム」(760mm)の高さに対応するため乗降口にステップが設けられており、バリアフリー化推進の障害となっていた。<br>
 本系列は「'''地方都市圏における通勤通学・都市間輸送用車両としての汎用性'''」を持った車両として、2006年の仙台空港アクセス線向け'''500番台'''を皮切りに、500番台の仙台空港鉄道車'''SAT721系'''、地域輸送用'''0番台'''が投入された。<br>
 その後、2010年には701系100番台置換え捻出用として0番台の増備が行われ、2014年には青い森鉄道の輸送力増強を目的に本系列をベースとした'''青い森703系'''が、2016年には719系0番台置換え用として'''1000番台'''がそれぞれ行われている。


== 番台区分 ==
== 番台区分 ==