仙台臨海鉄道の機関車

概要

現在、仙台臨海鉄道にはSD55形1両、DE65形4両が配置されている。


現行機

SD55 103

元DD55 1。
昭和46年(1971年)新潟鐵工所製で、平成10年(1998年)に機関をSD55 101(東日本大震災で被災し廃車)と同一のものに換装し、出力向上を行った。
平成23年(2011年)の東日本大震災では当時在籍していたSD55 101, 102と共に津波に飲まれた。101, 102は廃車となる中、社員の総力を上げた復旧作業により11月25日より運転を再開した。
平成30年(2018年)11月検査実施。平成34年(令和4年/2023年)11月満了予定だったが、休車期間があったため、令和6年(2024年)9月に変更。
  • SD55 103の2-4位

  • SD55 103の3-1位

  • DE65 1

    元JR東日本DE15 1538。
    川崎重工業兵庫工場製で、昭和52年(1977年)9月28日国鉄長岡機関区新製配置。国鉄民営化後はJR東日本長岡運転所に承継された。
    最終配置は長岡車両センターで、令和2年(2020年)10月4日除籍。除籍後は一度秋田港駅へ回送された。
    令和2年11月29日から30日にかけて、秋田港駅から譲渡先である仙台港駅へ回送された。
    種車がDE15形のため、尾灯がDE10形よりも外側にある。
    ボンネット上に「架線注意」の札はない。
    令和3年(2022年)10月全般検査実施。令和7年(2026年)10月重要部検査満了予定。
  • DE65 1の2-4位を前側から

  • DE65 1の2-4位を側面から

  • DE65 2

    元秋田臨海鉄道DE65 2(←新潟臨海鉄道DE65 2)。
    昭和45年(1970年)新潟鐵工所製で、基本装備はDE11形0番台に準じる。DE11形がベースであることから、連結器周りのホース類はブレーキ管のみである。
    2002年(平成14年)10月をもって新潟臨海鉄道が解散すると、秋田臨海鉄道に譲渡された。
    平成23年11月からは、SD55 103のみとなってしまった仙台臨海鉄道へ8年間の予定で貸し出しが行われた。その後、2017年3月に秋田臨海鉄道から購入している。
    運転席屋根上に円筒形の列車無線アンテナがなく、旋回窓につららプロテクターが装備されていない。
    ボンネット上に「架線注意」の札はない。
    令和元年(2019年)11月に全般検査実施。令和5年11月重要部検査満了予定だが、令和6年6月現在も車体表記はそのままになっている。令和6年4月頃に東仙台信号場(仙台総合鉄道部)に居たこと[1]、5月24日には仙台臨海鉄道に戻っている[2]ことが確認されている。
  • DE65 2の1-3位を前側から

  • DE65 2の2-4位を前面から

  • DE65 3

    元JR東日本DE10 1536。
    川崎重工業兵庫工場製で、昭和46年6月21日国鉄青森機関区新製配置。国鉄民営化後はJR東日本青森東運転区に承継された。
    最終配置は盛岡車両センターで、令和元年7月5日除籍。除籍後は一度秋田港駅に回送された。
    令和2年5月17日から18日にかけて、秋田港駅から譲渡先である仙台港駅に回送された。
    現有の機関車の中では唯一、ラジエータファンに飾り板を付けていない。また、ボンネットへ昇るハシゴには、架線感電防止のためトラ色の昇降禁止板が取り付けてある。
    ボンネット上に「架線注意」の札がある。
    令和2年6月全般検査実施、令和6年6月重要部検査満了予定。
  • DE65 3の2-4位を前側から

  • DE65 3の2-4位を側面から

  • DE65 5

    元秋田臨海鉄道DE10 1250(←十勝鉄道DE15 1525 ←国鉄DE15 1525)。
    日本車両製造豊川工場製で、昭和51年(1976年)10月5日国鉄盛岡機関区新製配置。国鉄民営化後はJR東日本青森東運転区に承継された。
    最終配置は青森車両センターで、平成22年(2010年)8月9日除籍。除籍後は譲渡準備のためJR貨物苗穂車両所へ回送されている。
    苗穂車両所での改造終了後は十勝鉄道に譲渡。平成24年(2012年)5月をもって十勝鉄道の鉄道事業が終了すると、秋田臨海鉄道へ譲渡、DE10 1250へ改番された。
    令和3年(2021年)2月28日から3月1日にかけて、秋田港駅から譲渡先である仙台港駅へ回送された。
    種車がDE15形のため、尾灯がDE10形よりも外側にある。
    DE65形の中では唯一、1エンドが仙台北港・仙台埠頭側を向いており、ATS表記もない(他は1エンドが陸前山王・仙台西港向きで、ATS表記として「SF」がある。)。
    運転席屋根上に円筒形の列車無線アンテナがない。
    ボンネット上に「架線注意」の札がある。
    2021年5月の一時期のみ前面と側面のナンバープレートを逆に装着していた。
    平成29年(2017年)9月全般検査実施(苗穂車両所)、令和5年(2023年)9月重要部検査実施、令和9年(2027年)9月満了予定。
  • DE65 5の1-3位を側面から

  • ナンバーを逆につけたDE65 5

  • ナンバーを逆につけたDE65 5

  • 過去機

    SD55 105

    元京葉臨海鉄道KD55 105(←KD55 15 ←国鉄DD13 366)。
    汽車製造大阪製作所製で、昭和42年(1967年)7月13日国鉄新鶴見機関区新製配置。
    最終配置は品川機関区で、昭和61年(1986年)10月3日除籍。除籍後は京葉臨海鉄道に譲渡、KD55 15へ改番された。
    平成6年(1994年)には機関をDMF31SB×2機(1,000PS)から550PS×2機(1,100PS)へ換装、同時にKD55 105へと改番された。
    平成23年11月25日から翌年2月3日までJR貨物大宮車両所にて譲渡に向けた整備が行われたのち、平成24年(2012年)2月19日から22日にかけて仙台港駅へ回送された[3]
    譲渡当初はATSが未整備のままであったため未整備のままであったためSD55 104と付番されて使用されていた[4][5]。ATS整備後にSD55 105と変更されている。
    平成28年(2016年)9月重要部検査実施、平成32年(令和2年/2020年)9月全般検査満了予定であったが、その後も使用が継続された[6]
    DE65 5が使用開始となると、令和3年3月24日にラストランを実施、除籍。同年7月に解体された[7]
    (以下編集中)
  • SD55 105の4-2位を前側から

  • SD55 105の4-2位を側面から

  • 脚注

    1. kuri1019(@kuriryo4)によるポスト
    2. b(@bacon_e2i7)によるポスト
    3. 鉄道ニュースの記事
    4. 仙台臨海鉄道の記事
    5. 4には当時部品取りとしてJR貨物から購入したDE10 1641のナンバーが使用されていた
    6. 令和2年10月10日時点で検査満了予定年月が削除されていた
    7. こむろん(@komurin9971_2)によるポスト