国鉄205系電車

2020年2月12日 (水) 16:48時点におけるMichinoku-lab (トーク | 投稿記録)による版 (→‎編成表)

国鉄205系電車3100番台は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が改造し、仙石線で運用する直流通勤形電車である。

経歴

  • 2002年から2004年にかけて103系を置き換える目的で、山手線・埼京線で使用された205系0番台を改造し18編成(M1〜M18編成)72両が製作された。先頭車は全てサハ車を先頭車化改造したため原形顔は存在しない。
  • M19編成は、多賀城駅高架化に伴う予備車像のために残存していた103系RT-235編成を置き換える目的で、2009年に元々南武線で使用された205系1200番台ナハ48編成6両のうち4両を3100番台化し編入したものである。
  • M2〜M5, M8編成のクハ205形は、2Wayシートと呼ばれるクロスシートとロングシートで転換できる座席となっている。かつては片側がロングシート、もう片側がクロスシートで運用されていたが、2015年5月のダイヤ改正に伴い205系による快速が廃止されたため以後はロングシートに固定されている。
  • M2, M8編成は2008年以降、マンガッタンライナーとして土休日は運用を限定されている。充当列車ではロボコンによる自動放送での案内が行われる。M8編成は改造当初よりマンガッタンライナー塗装であったが、M2編成は2008年に塗装変更された。
  • M12, M14, M16, M18, M19編成は霜取用として第2パンタグラフを装備する。

主要諸元

  • 軌間:1,067mm(狭軌)
  • 電気方式:直流1,500V
  • 最高運転速度:100km/h
  • 設計最高速度:95km/h
  • 起動加速度:1.7km/h/s[1]
  • 最大減速度:3.5km/h/s[2]
  • 編成定員:????名
  • 編成質量:????t
  • 車体長:20,100 mm[3]/20,000mm[4]
  • 車体幅:2,870 mm
  • 車体高:4,140 mm
  • 車体材質:ステンレス
  • 台車:DT50系、TR235形
  • 主電動機:MT61形直流直巻電動機(120kW/基)
  • 制御装置:CS57形界磁添加励磁制御(抵抗制御・直並列組合せ)
  • 駆動方式:中空軸平行カルダン駆動方式(1:6.07)
  • 制動装置:回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(直通予備ブレーキ、耐雪ブレーキ)
  • 保安装置:ATS-Ps、ATACS、EB、TE、列車防護無線
  • 改造:土崎工場[5]、郡山工場[6]、郡山総合車両センター[7]

編成表

205系3100番台編成表
←あおば通・仙台 東塩釜・石巻→
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編成
番号
クハ204形
(Tc')
モハ204形
(M')
モハ205形
(M)
クハ205形
(Tc)
塗装 車両基地 稼働状況 備考
M1 3101 3101 3101 3101 仙ミノ 稼働中
T'34 M'53 M53 T160
ヤテ12 ヤテ18 ハエ8
M2 3102 3102 3102 3102 マンガッタンライナーⅡ 仙ミノ 稼働中 クハ205形2Wayシート装備車
T'33 M'56 M56 T38
ヤテ19 ヤテ17
M3 3103 3103 3103 3103 2Way 仙ミノ 稼働中 クハ205形2Wayシート装備車
T'35 M'59 M59 T36
ヤテ18 ヤテ20 ヤテ18
M4 3104 3104 3104 3104 2Way 仙ミノ 稼働中 クハ205形2Wayシート装備車
T'37 M'62 M62 T42
ヤテ19 ヤテ21
M5 3105 3105 3105 3105 2Way 仙ミノ 稼働中 クハ205形2Wayシート装備車
T'39 M'65 M65 T40
ヤテ20 ヤテ22 ヤテ20
M6 3106 3106 3106 3106 仙ミノ 稼働中
T'41 M'68 M69 T46
ヤテ23 ヤテ21
M7 3107 3107 3107 3107 仙ミノ 廃車済
2014.12.25
2011年年3月11日の東日本大震災において石巻駅にて津波浸水。
2012年9月5日〜7日に総合車両製作所橫浜事業所へ配給輸送。
2014年12月25日付で廃車・解体。
T'43 M'71 M71 T44
ヤテ22 ヤテ24 ヤテ22
M8 3108 3108 3108 3108 マンガッタンライナーⅠ 仙ミノ 稼働中 クハ205形2Wayシート装備車
T'49 M'74 M74 T50
ヤテ25
M9 3109 3109 3109 3109 仙ミノ 廃車済
2011.3.12
2011年3月11日の東日本大震災において野蒜〜東名で津波により脱線・大破。
翌12日付で廃車・解体。
T'164 M'77 M77 T165
ハエ10 ヤテ26 ハエ10
M10 3110 3110 3110 3110 仙ミノ 稼働中
T'53 M'80 M80 T54
ヤテ27
M11 3111 3111 3111 3111 仙ミノ 稼働中
T'200 M'83 M83 T201
ハエ12 ヤテ28 ハエ12
M12 3112 3112 3112 3112 仙ミノ 稼働中 モハ205形霜取り用第2パンタグラフ装備車
T'162 M'86 M86 T163
ハエ9 ヤテ29 ハエ9
M13 3113 3113 3113 3113 仙ミノ 稼働中
T'51 M'89 M89 T52
ヤテ26 ヤテ30 ヤテ26
M14 3114 3114 3114 3114 仙ミノ 稼働中 モハ205形霜取り用第2パンタグラフ装備車
T'57 M'92 M92 T58
ヤテ29 ヤテ31 ヤテ29
M15 3115 3115 3115 3115 仙ミノ 稼働中
T'204 M'17 M17 T205
ハエ14 ヤテ6 ハエ14
M16 3116 3116 3116 3116 仙ミノ 稼働中 モハ205形霜取り用第2パンタグラフ装備車
T'166 M'20 M20 T167
ハエ11 ヤテ7 ハエ11
M17 3117 3117 3117 3117 仙ミノ 稼働中
T'10 M'29 M29 T20
ヤテ10
M18 3118 3118 3118 3118 仙ミノ 稼働中 モハ205形霜取り用第2パンタグラフ装備車
T'202 M'14 M14 T203
ハエ13 ヤテ5 ハエ13
M19 3119 3119 3119 3119 仙ミノ 稼働中 モハ205形霜取り用第2パンタグラフ装備車
元 中原電車区所属205系1200番台ナハ48編成
(参考)
ナハ48
1203 19 19 1203 + 横ナハ 改造済 中原電車区時代はモハ204形とクハ204形の間にMM'21(東ヤテ転出)を連結
T'14 T13
ヤテ12
  • 表の記号について
    • M = モハ205形
    • M' = モハ204形
    • T = サハ205形
    • T' = サハ204形
    • ヤテ = 山手電車区(現 東京総合車両センター東エリア)
    • ハエ = 川越電車区(現 川越車両センター)
    • ナハ = 中原電車区

脚注

  1. 同じMT比の600番台の値
  2. http://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_21/Tech-21-21-26.pdf
  3. クハ車
  4. モハ車
  5. M17編成までの奇数番号編成
  6. M17編成までの偶数番号編成
  7. M18, M19編成

参考文献

関連項目