「弘南鉄道ED22形電気機関車」の版間の差分
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'''弘南鉄道ED22形電気機関車1号機''' | '''弘南鉄道ED22形電気機関車1号機'''(ED221)は、弘南鉄道が所有し、大鰐線で使用する電気機関車である。 | ||
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2017年10月30日 (月) 15:31時点における版
弘南鉄道ED22形電気機関車1号機(ED221)は、弘南鉄道が所有し、大鰐線で使用する電気機関車である。
経歴
その始まりは、信濃鉄道(現 大糸線 松本〜信濃大町)が1926年〜1927年にアメリカから輸入(ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス(機械部分)およびウェスティングハウス・エレクトリック社(電気部分)が製作)した1形電気機関車の1号機である。製造は1926年6月付。
1937年6月に信濃鉄道が国鉄に買収されると、鉄道省形式が制定されED22形1号機(ED221)となった。買収後も北松本機関区に配置され、大糸南線(松本〜中土)で使用された。
1943年には豊橋機関区に転属し、飯田線で使用された。
1948年1月に国鉄として廃車されると、西武鉄道に譲渡・1形(初代)1号機となる(後にED1形1号機(ED1)に改番)。西武鉄道での使用はごく短期間にとどまり、同年10月に近江鉄道へ貸し出された。
1949年8月に西武鉄道として廃車・1950年2月に近江鉄道に売却された。1955年に国鉄時代と同じED22形1号機に改番された。現在装備するナンバープレートはこの時製作されたものである。
1960年6月に近江鉄道として廃車。書類上一度西武鉄道を経た後、同年9月に一畑電気鉄道に譲渡(改番無し)され、その後1973年3月に同社の貨物営業が廃止されるまで使用された。同年11月に弘南鉄道に譲渡され、現在に至る。
譲渡以来、大鰐線の津軽大沢車両区に配置されている。平時は津軽大沢車両区内で車両入れ替えに使用される。また、石川駅常備のホキ1246と共にバラスト散布時に、冬季降雪時にはキ105と共に、それぞれの動力車として使用される。
主要諸元
- 軸配置:Bo - Bo
- 軌間:1,067mm(狭軌)
- 電気方式:直流1,500V(架空電車線方式)
- 全長:9,150mm
- 全幅:2,505mm
- 全高:4,025mm
- 重量:28.60t(空車)
- 台車:棒台枠釣り合い梁式台車
- 動力伝達方式:1段歯車減速吊り掛け式
- 主電動機:直流直巻電動機 MT33形 4基
- 主電動機出力:66 kW (端子電圧675V・1時間定格)
- 定格出力:264kW
- 歯車比:4.56 (16:73)
- 制御方式:抵抗制御・直並列2段組合せ制御
- 制御装置:電空単位スイッチ式手動加速制御
- 制動装置:EL14A自動空気ブレーキ
- 定格速度:29.0 km/h
- 定格引張力:3,300kgf