「国鉄C60形蒸気機関車1号機」の版間の差分
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2018年3月12日 (月) 14:16時点における版
C60形は、かつて日本国有鉄道(国鉄)が所有した、テンダー形蒸気機関車である。
全車がC59形蒸気機関車からの改造機である。本項では、現在仙台市内に保存されている1号機を中心に解説する。
経歴
かつて東海道本線・山陽本線で使用されたC59形は、その電化により他線区へ転属することになった。しかしC59形は東海道・山陽本線に合わせた特甲線[1]用に製作されたため、東北本線等の甲線[2]への入線は不可能であった。このため運転台下の従輪を1軸から2軸へ変更し、軸重を軽減させると共に形式をC60形に改めた。
軸配置がパシフィック形(2C1=先輪2軸、動輪3軸、従輪1軸)からハドソン形(2C2)へ変更されたため牽引力に若干の低下が見られたが、それ以外はC59形と同等の性能を有した。
1953〜55年、1960年、1961年に郡山工場と浜松工場で計47両が改造された。戦前型から改造された39両には1〜39が、戦後型から改造された8両には101〜108が割り振られた。
改造後は、東北本線、常磐線、奥羽本線(秋田〜青森)、鹿児島本線(鳥栖〜鹿児島)、長崎本線で使用された。C59形は元々東海道・山陽本線で「特急の花形」として使用されていたことも有り、転属後の線区でも特急列車を始め、普通列車や貨物列車として幅広く使用された。
東北線グループ機は、1968年の東北本線全線複線電化完成と共に廃車となり、保存用の1号機及び鹿児島線転属機以外は解体された。
鹿児島線グループ機も、1970年の鹿児島本線電化完成と共に廃車となった。
主要諸元
- 軌間:1,067mm(狭軌)
- 燃料:石炭
- 車体長:21,360mm(戦前型) / 21,575mm(戦後型)
- 車体幅:----mm
- 車体高:3,980mm
- 車体材質:普通鋼
- 台車
- 先台車:LT219形?
- 従台車:????
- ボイラー:16 kg/cm2
- 出力:1,290 PS(定格)、1,702 PS(最大)
- 制動装置:自動空気ブレーキ(編成)、直通空気ブレーキ(単独)
- 保安装置:ATS-S
- 改造:国鉄郡山工場、国鉄浜松工場